8月24日の日記

2010年8月24日 日常
父は漫画を描き続けたい僕に土下座をしたのだ。
お願いだから助けてくれと。
なんて情けない父だろうかと思った。
こんな弱弱しい人間を捨てて逃げるのか僕は、と思った。

しかし、その感傷すら自己欺瞞でしかなかったのだと気づくのにそう時間はかからなかった。冷静に考えてみれば結局、僕は親父に勝てなかったのだ。

漫画を続けるために土下座を仕返すだけの覚悟がなかった。それだけの強烈なエゴがなかったのだ。
父には、息子の望みを断ち切ってでもやり遂げなければならないことの覚悟があったのだ。
結局、僕は自分にも負けたし、親父にも負けたのだ。

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