なんでこんなに読みにくい文体なのだろうと思ってたけど、どうやら西尾維新やらセカイ系作家と呼ばれる先人たちの影響をモロに受けている作家さんのようだ。

ヒロインになりきれなかった女の子とか、主人公になりきれなかった男、というメタフィジカルな文脈はとても西尾維新的だと感じるし、にもかかわらず主人公の上条は虚無的な性質を内包しておらず設定だけにとどめており、行動原理はきわめて奈須きのこ的中二病なものに基づいている。

少年漫画的展開でセカイ系な文体という水と油を混ぜるがごとき作風がこの読みにくさにつながっているのかもしれない。これがなじんでくればきっと面白くなるはずだ!と期待しつつ3巻に移行したい。

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