セカイ系の起源は村上春樹なのかエヴァンゲリオンなのか。セカイ系の多くの作品はポストエヴァンゲリオンというよりは村上春樹的な強固な個(デタッチメント)への逃走が主題になっているように思える。
村上春樹が起源だとすれば、成長の拒絶、または不可能性を主題に扱ったものをセカイ系だと確定することも可能になりそうだ。

ビューティフルドリーマー→世界の終わりとハードボイルドワンダーランド→エヴァンゲリオン→ONE/AIR→九十九十九→QF 

…東浩紀の変遷をたどるとこんな感じだ。東浩紀の関心とセカイ系の文脈は近いようで結構離れているように見える。だとすれば「押井守・村上春樹・麻枝准・東浩紀」という一見ばらばらに見えるクラスタを定義する言葉が欲しい気がする。東浩紀=セカイ系って風に誤解している人って俺も含め結構いそうな悪寒だ。

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