アニメ版、レールガンも終わったので原作に手を伸ばしてくることにした。すでに20冊も出版されているとのことで長い闘いになりそうだが、途中で飽きることなく読み進められる力作であることを祈りつつスタートを切ってみた。

どうしていまさらこのラノベを読もうかと思ったかというと、この物語はメディアミックスで展開されている商業の動きを見る限りにおいてはデータベース消費というよりも、その裏側に隠されている「大きな物語と小さな物語の摩擦」によっておきるゼロ年代後期の構造が消費者に受けているように見えるからで。
この傾向って東方PROJECTとかとも通低しているように感じるのだ。
違うのは男がいるかいないか、であって、より旧来的な「物語消費」を全面に押し立ててるのはこっちのほうな気がする。つまりそれだけキャッチーなのだということで。となるとこれからもっと人気が出て行くのではないかと。
「オタクとは何か」というテーマに興味のある俺としては追いかけていく必要がある。いささか不順な動機ではあるけど、まあ細かいことは置いても、超能力バトルモノは基本的にすきなのだ。

この本一冊だけでの評判を見ると文章が読みにくいとか、作者の力量不足だとか散々な言われようなのだけど個人的には結構楽しく読めました。少年漫画にたとえると4巻5巻らへんから急に作者が覚醒して面白くなるタイプの作品ではないかなと。

上条さんの「みんな主人公になりたいんだろ云々…」のくだりは純粋な善意というよりは「「「女の子を助けたい俺」になるために命かけてる俺」は主人公っぽくてかっこいい」みたいなとてもメタっぽい予防線貼りまくりの自己啓発になってて吹いた。これが上条マジックというやつかw

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