ゲーム的リアリズムの誕生 メモ
2009年7月28日 読書メモ・ポストモダンとポストモダニズムとは違っていてオタクはポストモダン的ではあるがポストモダニズムを信仰しているわけではないようだ。
・ライトノベルとは、キャラクターのデータベースを読者と作者で共有している小説をいうようだ。ジャンル小説ではない。言わずものがななんだけども。
「キャラクターのデータベースを環境として書かれる小説」らしい。
・自然主義的リアリズム=現実の模写、透明性、人文一体
・漫画・アニメ的リアリズム=記号による身体性の確保、記号でありながらも死ぬ体。自然主義的な夢。
・ライトノベル=自然主義を模倣した漫画のキャラクターを逆輸入した半透明な媒体
・ゲーム的リアリズム=複数のメタ物語が同居するコミュニケーション志向メディア型のリアリズム。メタ物語的な想像力から生まれるリアリズム。ゲームのような第三者的な視点が存在し、物語の解決にそれらが要請されているようなシステムを持つリアリズム。たとえばクロスチャンネル、九十九十九、ひぐらしのなく頃に、ONE、Allyou、∀ガンダム、新約Z、新約エヴァ、スカイクロラなどは、そのようなリアリズムに根ざした作品に見える。(僕には)
・コンテンツ志向メディア=送信者から受信者への一方向的なメディア。テレビ、ラジオ、映画、CDなどがそれらを指す。
・コミュニケーション志向メディア=送信者と受信者の双方向的メディア。ゲーム、インターネットなど。
・自然主義的読解=物語のリアリズム、ダイナミズム。物語的主題を読み解く。
・環境分析的読解=メタフィクショナルな読解、構造的主題を読み解く。セカイ系、ゲーム的リアリズムを扱った作品は環境分析的読解の知識が必要になってくる。
・コンスタティブ=事実確認的(言語そのままの意味)
・パフォーマティブ=行為遂行的(言語の裏側に隠されている恣意的な意図のようなもの?)
ゲーム的リアリズムの誕生には、分断されているように見える純文学的な流れとジャンクフード的と揶揄されるコミュニケーション志向メディア型の物語をつなぐための試みが見られる。ポストモダン文学を体系だてて語る場合においては環境分析的読解が不可欠であり、ゲーム的リアリズムの発想が物語を構築する鍵にもなるのかもしれない。
九十九十九は世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの2000年代リメイク作品のようなもので、「寓話的で幻想的でメタ物語的なポストモダンの実存文学」の系譜に記すことができるのではないか、とのことで本書は締めくくられている。
AIRは非常に批評的な作品であり、オタクのキャラクターレベルの反家父長制的な欲望(SUMMER編)とプレイヤーレベルの超家父長制的な欲望(AIR編)の両方を去勢されるドMゲーだということらしい。俺解釈。
・ライトノベルとは、キャラクターのデータベースを読者と作者で共有している小説をいうようだ。ジャンル小説ではない。言わずものがななんだけども。
「キャラクターのデータベースを環境として書かれる小説」らしい。
・自然主義的リアリズム=現実の模写、透明性、人文一体
・漫画・アニメ的リアリズム=記号による身体性の確保、記号でありながらも死ぬ体。自然主義的な夢。
・ライトノベル=自然主義を模倣した漫画のキャラクターを逆輸入した半透明な媒体
・ゲーム的リアリズム=複数のメタ物語が同居するコミュニケーション志向メディア型のリアリズム。メタ物語的な想像力から生まれるリアリズム。ゲームのような第三者的な視点が存在し、物語の解決にそれらが要請されているようなシステムを持つリアリズム。たとえばクロスチャンネル、九十九十九、ひぐらしのなく頃に、ONE、Allyou、∀ガンダム、新約Z、新約エヴァ、スカイクロラなどは、そのようなリアリズムに根ざした作品に見える。(僕には)
・コンテンツ志向メディア=送信者から受信者への一方向的なメディア。テレビ、ラジオ、映画、CDなどがそれらを指す。
・コミュニケーション志向メディア=送信者と受信者の双方向的メディア。ゲーム、インターネットなど。
・自然主義的読解=物語のリアリズム、ダイナミズム。物語的主題を読み解く。
・環境分析的読解=メタフィクショナルな読解、構造的主題を読み解く。セカイ系、ゲーム的リアリズムを扱った作品は環境分析的読解の知識が必要になってくる。
・コンスタティブ=事実確認的(言語そのままの意味)
・パフォーマティブ=行為遂行的(言語の裏側に隠されている恣意的な意図のようなもの?)
ゲーム的リアリズムの誕生には、分断されているように見える純文学的な流れとジャンクフード的と揶揄されるコミュニケーション志向メディア型の物語をつなぐための試みが見られる。ポストモダン文学を体系だてて語る場合においては環境分析的読解が不可欠であり、ゲーム的リアリズムの発想が物語を構築する鍵にもなるのかもしれない。
九十九十九は世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの2000年代リメイク作品のようなもので、「寓話的で幻想的でメタ物語的なポストモダンの実存文学」の系譜に記すことができるのではないか、とのことで本書は締めくくられている。
AIRは非常に批評的な作品であり、オタクのキャラクターレベルの反家父長制的な欲望(SUMMER編)とプレイヤーレベルの超家父長制的な欲望(AIR編)の両方を去勢されるドMゲーだということらしい。俺解釈。
コメント