実際と世間の評価の齟齬
2007年10月12日 ボクシング コメント (2)内藤と亀田の試合についてもう少し振り返ってみる。
10ポイントマストシステムと公開採点制の弊害がこの試合でも少し観られたということを主張しておきたい。
内藤は中盤の8R目あたりまではかなり息が上がっており精神的には苦しい試合展開を強いられていた。大毅はパワーでは押していけるものの思うようにパンチが当てられず焦っていた。
ここまではいい。
ここで採点が発表される。その時点で勝敗が半ば決してしまった感がある。ポイントで大差がついていると悟った内藤は完全に逃げ切り体勢に。亀田はさらに焦りを誘発。
こっから先のRは緊張感のないダル試合が展開される。内藤は露骨に打ってはクリンチを繰り返し、亀田はどうすることも出来ずしまいにゃ投げ打つ始末。
この試合、公開採点でなかったとするならこういう後半戦は訪れなかっただろう。というのも疲れていたのは明らかに内藤であり(あの振り回すフォームで手数あんだけ出せば疲れるのは当たり前)、攻勢は取れているもののあまりクリーンヒットは奪えず大毅にダメージもほとんど見られない状況だった。
大毅からすれば「自分はそんなに打たれてないし内藤は疲れているんだからポイント差はそんなにないかもしれない(亀田ディシジョンもありうる)」と考えるだろうし、
内藤だって、「手数は出したがポイント取れてるかどうか分からない、このまま逃げ切り体勢を作るのは選択として誤りかもしれない(亀田ディシジョンもありうる)」と考えただろう。
そうなれば後半戦両者はおそらく死力を振り絞って打ち合いを演じたことだと思う。であるとするならあんな醜い結末も訪れることはなかったろう。
もうひとつは10ポイントマストの弊害。
世間の評価と実際の試合内容のギャップだ。確かに内藤の勝利だが、圧勝と言えるほどの内容ではなかった。ただ、全ラウンドにわたって手数をより多く出していたのが内藤であった、というだけで。
だが、新聞の紙面においてもメディア展開においても内藤の圧倒的勝利という評価が下されている。
分かりやすいキャッチではあるんだけど、それは事実は報道できてないよなあ、て思う。
はっきりとした10対9も僅差の10対9もともに10対9であるというシステムが今回は上手く機能しなかった。紙切れの点数の配分よりもずっと消耗戦だったこの戦いのリアルをきちんと伝える心持はせめて欲しいよなあ、て思う。
まあボクシングマガジンはちゃんとその辺分析してくれると信じてるけどねw
10ポイントマストシステムと公開採点制の弊害がこの試合でも少し観られたということを主張しておきたい。
内藤は中盤の8R目あたりまではかなり息が上がっており精神的には苦しい試合展開を強いられていた。大毅はパワーでは押していけるものの思うようにパンチが当てられず焦っていた。
ここまではいい。
ここで採点が発表される。その時点で勝敗が半ば決してしまった感がある。ポイントで大差がついていると悟った内藤は完全に逃げ切り体勢に。亀田はさらに焦りを誘発。
こっから先のRは緊張感のないダル試合が展開される。内藤は露骨に打ってはクリンチを繰り返し、亀田はどうすることも出来ずしまいにゃ投げ打つ始末。
この試合、公開採点でなかったとするならこういう後半戦は訪れなかっただろう。というのも疲れていたのは明らかに内藤であり(あの振り回すフォームで手数あんだけ出せば疲れるのは当たり前)、攻勢は取れているもののあまりクリーンヒットは奪えず大毅にダメージもほとんど見られない状況だった。
大毅からすれば「自分はそんなに打たれてないし内藤は疲れているんだからポイント差はそんなにないかもしれない(亀田ディシジョンもありうる)」と考えるだろうし、
内藤だって、「手数は出したがポイント取れてるかどうか分からない、このまま逃げ切り体勢を作るのは選択として誤りかもしれない(亀田ディシジョンもありうる)」と考えただろう。
そうなれば後半戦両者はおそらく死力を振り絞って打ち合いを演じたことだと思う。であるとするならあんな醜い結末も訪れることはなかったろう。
もうひとつは10ポイントマストの弊害。
世間の評価と実際の試合内容のギャップだ。確かに内藤の勝利だが、圧勝と言えるほどの内容ではなかった。ただ、全ラウンドにわたって手数をより多く出していたのが内藤であった、というだけで。
だが、新聞の紙面においてもメディア展開においても内藤の圧倒的勝利という評価が下されている。
分かりやすいキャッチではあるんだけど、それは事実は報道できてないよなあ、て思う。
はっきりとした10対9も僅差の10対9もともに10対9であるというシステムが今回は上手く機能しなかった。紙切れの点数の配分よりもずっと消耗戦だったこの戦いのリアルをきちんと伝える心持はせめて欲しいよなあ、て思う。
まあボクシングマガジンはちゃんとその辺分析してくれると信じてるけどねw
コメント
亀とボクシングを切り離して冷静にみるのが難しい
しょうがないからもっかい試合見直すか・・・。
宮田ジムのネコカワユスwwwwww
内藤が爆笑問題の番組で「なんで打ち合わなかったのか」
つー質問に対して「亀田がくっつくと反則するから」て
答えてたけど、それだけじゃなくて
本当はボディブロー利いてたのと打ち終わりを左フックで
狙われてるのを分かってたからだ、つーのが本音だと思うよ。
だって、内藤があんまりクリンチするから余計にバッディングも
増えるし、太ももも打つわけだしね。
上手く、その辺かわしてたけどさ。
全ての要素をバッシングの方向だけに持っていくのはフェアじゃない。
試合は試合として分けて観てないと。
内藤が思ったより強かった、て褒めてたのはその辺だと思うしね。