友人が絶賛しててわざわざ送りつけてきたので読まぬわけにもいくまいと早速読んでみた。93年ごろの漫画らしくまさにその時代の「何もない空虚な日常」という空気感をダイレクトに反映させた漫画だとオモた。宮台あたりが喜びそうな話だと友人に話したところ、実際、喜んでこれについて大いに論文を書いてるみたいだ。なるほど。
とにかく今読むと恥ずかしい単語の羅列なんだけどプレエヴァンゲリオ的なムードはこの頃からあってそれをちゃんと形にしたという意味ではほんとにこの漫画家さんは偉いなあと思ったりする。今描くとさすがに化石だけどな。
こういう何も起こらない日常、というのを名目に起こるストーリーというのは修復不可能に見える非日常空間をさらにおぞましい日常で包括するという形で終わらす場合が多い。この何もないことの歪みというのはその時代時代でいろんなブンガク者の人らがいろんなアプローチでやってってるんだけど退廃感というのも結局いつかぶち敗れてしまうんだろうな。人間は何もないと本当に何かをぶち壊しちゃう生き物だから。このリバースエッジはそういう壊しちゃいたい気分をぶつけてみても案外強固な日常はあっさり修繕しちゃうんだよ、という話。

コメント

nophoto
a
2007年2月24日12:36

岡崎先生の復帰はもう無理なんだろうか・・orz

カメルーン
カメルーン
2007年2月25日9:41

すんごい交通事故で頭蓋骨骨折とかだったっけ?俺の伯父もそれになった。かなり回復したものの多少、脳に障害を抱えてしまった。通常のコミュニケーションは問題ないんだけどね。ふとしたところで妙に呂律が回らなかったり忘れっぽかったりする。

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