ISBN:4091530338 コミック 柿崎 正澄 小学館 2003/10/04 ¥530

友人がやたら絶賛してたのでとりあえず3巻まで読んだ。漫画としてはかなり面白かった。佐々木先生超いかす。あそこまでキモイ人をノリノリで描ける柿崎氏の力量にも感嘆した。

こういった男の友情モノは昔から結構好きなジャンルなんだけど。ただ、今はそういうホモソーシャル的な視点の物語で自己回復に向かえるほど素直な性格でもないんだよね。
作者もその辺わかってるのか、死が隣り合わせであるからこその「生の実感」に対するアイロニーが単行本の後ろ側にあって、あのページから窺えるのはマジになっていることに対するメタ視点的なパロディであり、要するに照れ隠しもあるだろう。

これを読んで、こんな時代があったんだから俺も頑張んなきゃ…とか触発されて大マジになったフリして生きれるほど社会は暑苦しくないんだよなあ。
あくまでアンちゃんカッコええぜ、という燃え要素に元気になるための本であって、くれぐれも俺はアンちゃんみたいなビッグな男になる、とかいう勘違いを犯しちゃ駄目っぽい話。

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