現在、自己改革の漠然たる思いは確かに存在する。というか既に改革は毎日毎日確実に進んでいるような気はするんだけど、それでも何か足りない。何がたりないか。それは「誇りを捨てろ」、ということではないかという考えが表層化しつつある。この小さな頃から培ってきた、決してくだらなくは無いはずだ、と粘り強く守り通してきた信念(自分の正当性をガードするためのくだらない、小規模にしか影響を及ぼさぬ自尊心)という保身的な価値観に縛られながら日々を送ってきた僕ですが、そもそも虚構主義に目覚め、相対主義がことあるごとに目の前の出来事で掠めるようになってきた現在、絶対の価値、いや、勝ち方さえも存在しないのではないかという考えに至りつつある。そもそも誇り高き強者が成功したためしなんてもんはほとんど無い、といっていいと思う。成功は出来ても、?ワンになれた奴となればまず、一人として歴史上に存在した奴はいない、といっても過言じゃなかろう。最後に勝つ奴はいつもこんな感じのはずだ。ずる賢くて、誇り高くて、臆病で、自信家で、柔軟で、しつこくて、みっともなくて、カッコイイ。そんな奴。つまりどれだけ多角的に瞬時に天才的(これは自分が天才で無いから言いたくないんだけど)に価値観を反転させることのできる奴こそが勝っているんじゃないか、と。
例として格闘技の世界を揚げてみよう。

ホーストはバンナのようにパンチはないが、ディフェンス技術とコンビネーションに優れている。スタイルの幅も広い。負ければみっともない言い訳を幾らでもやる。でもこいつはk1を4度も制している。

ヒクソンは勝てない相手とは絶対に試合はしない。組みやすい身体能力の低いスター選手を選んで見事な一本勝利を飾っている。いまだ450戦(ウソ)無敗。

レノックスルイスは打ち合って勝てない試合と見るや、ひたすらジャブだけ打って逃げ回り、判定勝利するため2チャンではチキンルイスと名高い。この前だってビタリクリチコに押されてたくせに相手に傷を負わせ、そこを攻めてドクターストップ勝ち。俺の勝ちだ!と豪語したが再戦は拒否。みっともねえ(笑)でも勝ちは勝ち。

ロイジョーンズは天才的な身体能力を有し、ライトヘビーの王者でありながら20キロ以上の体重差のあるヘビー級に挑戦した。無謀だ、という声も業界内ではかなり聞かれたわけだが、はっきり言って相手が良かった。ヘビー級屈指の駄目王者「ジョンルイス」だ。よれよれの40歳ホリフィールドを破って、たなぼた式に世界王者になった後もビッグネームを次々とせこい手段(金玉殴られて反則勝ち。よれよれのホリフィールドと再戦)で打ち破り(?)、「こいつほんとは強いんじゃね?」なんて幻想さえ抱きそうになったのは…僕もそうなんだが、ふたをあけて見りゃやっぱり塩でしたという。しかも頭のいいロイジョーンズはKOできたかもしれない場面でリスクを犯さずに、あくまでアウトボックスに徹して見事に歴史的大偉業を「判定勝利」で飾った。もともと勝つ気満々だったのは言うまでもない。加えて言うなら大型のヘビー級選手とは絶対に試合はしないだろう(ビタリ、ウラジ、ルイス)して欲しいけど…

ああ、長くなった。
いつの間にか格闘技語りになっちゃった。
後編は次の日記にて。
それじゃ日記とはイワンとは誰も言わないだろうが、と自分でツッこんどきゃいいんだろ?っけ

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索