DVD-ROM TYPE MOON 2005/10/28 ¥7,140

ゲームクリア完了。いいたいことはあるんだけどよくまとめきれてないので率直な感想を脈略なく書いてこうと思う。

システム面で関心したのがギャグパートのときのキャラの動き方。紙芝居みたいな動きなんだけど下手なアニメより描写に説得力があると思った。限られた動きと表情のパーツだけでよくアレだけ動かしたものだなあと。押井のミニパトより上手く動いてた気がするのはテキストによる補足があった御蔭なのだろう。定型化された表情が安定して動くことへの安心感も沸く。なんかこういうキャラクターの記号についてアズマンがなんかいってた気がするけど忘れた。
まあ何というか紙芝居アニメのひとつの可能性を観た気がするぜ。とかなんか偉そうなこといってるけどいまどきあれくらい動くエロゲーはいくらでもあるよバーカ、てツッコマレそうでガクブルです。所詮ライトなエロゲユーザーですから赦してくれよ。

ストーリーについては色々思うところはないでもないんだが、奈須先生の文章過多は相変わらずな気がする。なんか既視感漂う文が結構あって、「先生、そのことはさっきも言ってませんでした?」みたいなタイトル通り虚ろな同語反復を繰り返してたような…w
キルケゴールの3つの実存階層を何回も何回も永劫に繰り返してくうちに自分もなんだか何いってんのかわかんなくなちゃったーよ。て声が聞こえてきそうな気もスルが気のせいだから気にしちゃいけない仕様なのだろう。
4日間が繰り返される理由は解き明かされるのに時間軸がばらばらだったり、過去に遡ってたり、何かと時空のゆがみまくってた不条理世界の説明がなかったのはお祭りディスクだから気にするなという仕様なのだろう。

キャラクター的に気に入ったのはやっぱバゼットとアンリマユかなあ。この二人の友達以上敵対未満、憎悪以上恋人未満な微妙な空気が好き。アンリの偉そうなくせにヘナチョコなとこも萌えポイントだよなあ。世の中のニートヒキコモリ諸氏は彼のひねくりっぷりな上にちょっとツンデレな部分にはたいそう共感したのではなかろうか。かくいう俺もラストバトルになるころにゃ「救われないバゼットたんは俺が助けるぜ」になるくらいにアンリには感情移入してましたね。バゼットもバゼットで、何かと必死に頑張るクセにエヴァのシンジ並にヘタレなところが萌え。毅然としてるのに捨てられた子犬属性もちで、そのうえいろんな人に裏切られまくって人間不信なところがたまんねー。俺もバゼットに泣きそうな顔でにらまれながら「裏切り者・・っ!」と罵倒されたいっす。

オチとしては、正直いうとあのエピローグで綺麗にまとまってたと思うので後日談はなかった方が良かった気がする。制作からすれば所詮ファンディスクだからまあ力抜けやおまえら、てことなのだろうけども。
あとループから抜けたらてっきりサーヴァントはみんな消えちゃうのだろうと思ってたらちゃっかり全員生きてるっぽいね。どうなってんだろこれ。アンリが聖杯としての役割を担って「それぞれが望む未来」というところに収束させた、てことかな。
∀ガンダムみたいな逆枝分かれ構造の時系列?ビューティフルドリーマーみたいなエンドレスな楽園?Fate本編のどの時系列からも発生しえないラブひなみたいなハーレムオチになってんのは、どーなんだろうなーこれw
バゼットたんは俺のもの、と高らかに宣言したいのが士郎に全部もってかれた気分だ…というのが本音だったりしますが。

あと音楽も今回は良かったと思う。特にOPは2曲とも好きだ。

まあエロゲーオタじゃなくてもオタクならプレイするのは義務じゃないかな、と思えるくらいには面白かったし、しばらくはFateの世界観の余韻に浸れそう。まあラブひなオチの御蔭で強制的に夢から覚醒しつつあるのも事実ですが。ん…もしかしてエヴァとは逆の立場でオタクの目を覚まそうという新たな試みですか?>TYPEMOON

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