DVD-ROM propeller 2005/06/24 ¥9,240

ネタバレ有なので注意してくだせえ。

すず編のH終わったあとくらいまで話を進めた。なんかあまりの超シナリオっぷりに、一応最後までプレイしきるつもりだけど、これからどんな結末迎えてもさして俺の感想は変わらんだろうと思ったので書いてみる。

悪いところから書くと、このシナリオライターに色恋沙汰の話は無理っぽいなというところかな。出てくる女キャラにはことごとく萌えない。愛憎どろどろ劇らしい「君が望む永遠」とかをプレイしたことないからわからないけど俺は「女の嫉妬」が全面的に物語りを起動させるトリガーになってるシナリオはどうも好きになれない。あくまで個人的嗜好のだけど、マッチョイズムに反してるからだ。
で、出てくる女出てくる女すべてがガンダム0083に出てくる二ナパープルトン(本当は二ナのどこがキモイのかよう知らんけど)ばりのキモさ全快ですよ。しかもメインヒロインである如月すずが致命的に性格悪すぎ。よくこんなに性格の捻じ曲がった意味わからん女をメインに持ってくる気になれたなと。おかげでラストまでのエピソードを続けるのが苦痛で仕方がない。

だってさあ、
レイプ未遂される→主人公(双七)に間一髪助けられる→何故か記憶喪失→主人公や今までの友達を敵視する→逆ギレした友達(おかっぱ)に殴られる→「二度と姿を現すな」と言霊をつかせる→なんかいろいろあって双七と和解→唐突に記憶回復→双七君好き→言霊のせいで双七君とおかっぱが苦しむ羽目に→尻尾を切れば言霊は消滅、その代わり天国逝けない上に母親に会えな(ry→尻尾を切ると選択→人でもあやかしでもない「あやかしびと」となる→なんか唐突にセックス

ああもうワケわからん。こんなわけわからん展開で物語全体を象徴させる大事な題名の「あやかしびと」が誕生するわけか。そりゃねーだろと。この物語はいつからシュールレアリスムの世界に向かったんだろう。いくらなんでも超過ぎるだろう。ある程度の超展開は容認できる俺が容認できないから相当なレベルの超脚本ぶりに違いない。つか天国なんて概念があるなら、いちいち「母様を殺した人間がにくい」とかすずがいってる意味がまたわけわかんねー。
あとHシーンが余りに唐突でグロイよ。あれだけ普通に会話してて、いきなり戦闘中の合間を縫ってセックスしだしたりザーメンかけて〜とか言い出したり、オマンコ、オマンコ逝く〜とか言われたらさすがに萎えるよちんぽたたねえよ(’A`)誰なんだよこの恥女どもは、てなるよ。セックルシーンだけ別のライターが書いてたりするオチなのか?

まあ、頑張ってプレイしたかいがあるのは男性キャラがみんな結構カッコイイとこだろうな。かなり少年漫画なノリだけど板垣恵一先生や梶原一騎先生が描く様な、「もうあっしの男レベルではついていけねえっす」、てレベルの男っぷりじゃなくて、なんかまあ割とライトでスマートなカウボーイビバップくらいの男っぷりは堪能できるかな。前半部分のチープでとってつけたようなオタフィクション学園ラブコメとかメインヒロインたちの致命的な萌えなさを考えると、最初っから男度を前面に押し立ててバトル→敗北→修行→再バトル→勝利の少年漫画の王道的な物語にしてたほうがもっと熱いシナリオが堪能できた気がする。中途半端に腐女子人気をてらってたり(まあこの点はまだいいけど)、中途半端に萌えオタ層に媚売ってたり(ここは完全に足を引っ張ってると思う)、中途半端にトラウマ演出だったりしてて、結局無駄なテキストが多すぎで、時間の足りない社会人の方々にはたいそう苦痛を与える話ではないかと思えてくる。

とにかく、このライターさんには萌えを描く才能はなさげなんで次作はもっと少年漫画な努力、友情、根性なノリの話をお願いしたいっすよ。後半のバトルパートがたいそう面白いだけにとにかく女が邪魔で邪魔で邪魔。むしろ大悪司ばりにHしたら即捨てる、くらいの、本宮ひろ志先生ばりに、「け、がばがばのオマンコしやがって」なんて吐いて捨てるような台詞をぶちかますようなマチズム根性あったっていい気がする、妙にフェミな流れがあるから、「愛し合う」ということと「強くなる」ということとがぜんぜんまとまりに欠けていて、むしろ足を引っ張り合う形になってると思う。で、正直、愛の定義についてはかなりシナリオも理論展開も稚拙だと思うのでそっちはばっさり切っちゃった方が僕はいいと思うなあ。

プレイ後の感想↓

9月22日
あやかしびと、全部クリアした。相も変わらずの超テキストには、もう目を瞑るしかあるまい。「考えるな感じるんだ」を実行したら一気に楽しめた。もう最後はゴジラも真っ青な怪獣大決戦になったのには呆れるのを通り越して小宇宙を感じましたよ。で別ルートだけどなんか九鬼先生が死んで「うおーなんで空はこんなに青いんだよー泣いてくれたっていいじゃまいかー」ぽいこと言いながら、すずから電話があると即座にあっさり立ち直る双七のメンタリティには情熱の国ブラジルの魂を感じた。セックスも濃いしね!俺みたいな軟弱…!とはぜんぜん別の人種ということだったということですね。九鬼先生も殺されたらあっさり改心しちゃうところが日本男児のそれとは違ってフランクなノリでよかったよ。いったいなんにこのオヤジはむかついてたんだろうというツッコミを許さない雰囲気がすげーよ。いろんな意味でフロンティア精神を感じる一作だった。

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