時間芸術

2005年7月24日
絵画ってのは無時間芸術で、音楽や映画は時間芸術だ。無時間芸術は時間芸術には敵わないんじゃないかとか思ったりする今日この頃。
絵画は静止している世界を描写する。世界はそこで完結する。絶対的に。
音楽は流れる。ひとつの音が流れ、また別の音へと流れる。つながって連動する。世界は流れていく。
僕たちの感覚する主観的時間はとまった世界を認識しえない。無時間芸術は一瞬ですらない飛ぶ矢のパラドクス的空間を表象する。でもそれを感知する僕たちの視覚と脳は絵画を時間的に処理することになる。音は絶えず、表出しては消えていくので時間的存在の僕たちにとって気持ちのいいものになりやすいのかもしれない。とまった世界、てのはそもそも何ナノかな。とまっているということは起こる、とか発生するとか、生成する、と言った類の概念すらも遮断してしまう神秘性をはらんでいる気がする。気がするだけだが。もう少し時間についての本を読んで考察をめぐらしたい。

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